プロに学ぶインテリア

プロに学ぶインテリア 第28回

子どものためのデザイン「キッズデザイン博2008」レポート

今回は趣向を変えて、2008年8月5日〜8月10日の6日間、東京都港区北青山にあるTEPIAプラザ(機械産業記念館)で開催された「キッズデザイン博2008」についてレポートします。

東京青山で開催されたキッズデザイン博2008/09/08

東京青山で開催された
キッズデザイン博
2008/09/08


子どもの安全や成長に役立つ製品や空間のデザイン

子どもの安全や成長に役立つ製品や
空間のデザイン

キッズデザイン博の会場は、夏休みということもあり、子どもたちでいっぱい!メインのキッズデザイン賞受賞作品の展示とともにさまざまなワークショップが開催されていました。

2007年からはじまった「キッズデザイン博」は、NPO法人「キッズデザイン協議会」の主催。
キッズデザイン協議会は、2007年に子どもにとって安全・安心で、健やかな成長発達に役立つ「子ども目線」のデザインに優れた製品、コンテンツ、活動、リサーチなどを顕彰する「キッズデザイン賞」を創設し、その発表の場としてキッズデザイン博が開催されているのです。

子どもの事故予防に向けたシンポジウムなどもあり、子どもたちのことを真剣に考える大人たちが増えていることを実感しました。

今年の「第2回キッズデザイン賞」は「商品デザイン部門」、「建築・空間デザイン部門」、「コミュニケーションデザイン部門」、「リサーチ部門」の4部門があり、計247件の応募の中から、149件が「キッズデザイン賞」を受賞したそう。

キッズデザイン博2008のワークショップの様子

キッズデザイン博2008の
ワークショップの様子

見て、触れて体験できる展示やワークショップ

見て、触れて体験できる展示やワークショップ

通常、博物館や美術館、何かの展示会に行くと、展示品に触れないことが多いですよね。でもキッズデザイン博の会場では、子どもも大人も自由に会場に勢揃いした受賞作品を、実際に手にとり、体験できるのです。

子どもたちは、興味津々。かわいらしい小さなサイズのハウスに入ったり、遊具で遊んだりと本当に元気いっぱい。幼児から小学生、中学生を対象にした参加型のワークショップがたくさんあり、自由に絵を描いたり、使い終わった発泡スチロールでオブジェを作ったりと大活躍。遊びながら、エコについて学んだりできて、ぜひ子どもに体験させたいプログラムです。子どもたちの楽しそうな様子を見て、パパやママも自然と笑顔に。

使い終わった発泡スチロールでオブジェをつくるエコワークショップ

使い終わった発泡スチロールで
オブジェをつくるエコワークショップ

子どもはもちろん大人にもうれしい機能やデザイン

子どもはもちろん大人にもうれしい機能やデザイン

キッズデザイン博では、子どもだけのものではなく、大人でも欲しくなるデザインの提案や、大人仕様でありながら「子ども目線」をきちんと製品設計の中に組み込んである製品や提案も多数ありました。キッズデザインが、サスティナブルデザインやユニバーサルデザインとも結びついていることがわかります。
実際、会場では子どもの付き添いで来場しているパパやママたちが夢中になっているシーンも…。

キッズデザイン賞受賞作品(提案)をいくつかご紹介しましょう。
まずは金賞受賞のひとつ、セーフティデザイン賞を受賞した石灰乾燥剤。これは食品の乾燥材として使われていて、よくお菓子や乾物の袋に入っていますよね。

従来の石灰乾燥剤は水と触れると300度になる性質を持っているそう。誤って子どもが口に入れたら大変です。その危険性を知らない大人も多いですよね。

子どもには「食べられません」と書いてあっても読めないし、こんな身近なところに危険が潜んでいるなんて今まで気づきませんでした。

そこで開発されたのが、誤って食べても、発熱(火傷)しない石灰。素材である石灰自体の性質を変え、乾燥能力を損なわずに、発熱を抑えるという機能をもっているそう。

創造教育デザイン賞に輝いた大阪市北区扇町にある「キッズプラザ大阪」は、日本で初めて誕生した本格的な子どものための博物館。「子どもたちが楽しい遊びや体験を通して学び、創造性を培い、可能性や個性を伸長する」場所として開設されたそうです。お近くの方は、今度、お子さんとお出かけされたらいかがでしょう。

木材に代わるエコ素材として注目されている竹を材料にしたシンプルな食器セット。カトラリーの置場とお皿の焼印を照合していけば、使うべきナイフやフォークが分かり、自然とテーブルマナーが身に付きます。

九州大学小児医療センターのキャラクターとピクトグラムを組み合わせたサイン。「もりのおいしゃさん」というコンセプトの絵本をつくり、絵本のキャラクターを壁面に描き、空間に、子ども達が元気に過ごせる病院をめざしています。

安心できる暮らしや、楽しい時間を過ごすためにも、デザインの役割が大きいことを実感しました。子どもと一緒に大人も楽しめる製品や空間が、これからもっと増えていくといいですね。来年のキッズデザイン博が今から楽しみです。

使い終わった発泡スチロールで
オブジェをつくるエコワークショップ

誤って食べても発熱しない石灰乾燥剤

子どものための博物館「キッズプラザ大阪」

子どものための博物館
「キッズプラザ大阪」

ファンファン テーブルマナーセット

ファンファン テーブルマナーセット

九州大学小児医療センターのサイン計画

九州大学小児医療センターの
サイン計画

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